「皿になるフライパン」の開発秘話 燕三条の老舗メーカーに聞く“当たり前”を取り払った商品の生み出し方は?(3/5 ページ)

» 2026年10月22日 09時20分 公開
[田窪綾,ITmedia]

段ボールで試作品を作ることも

 アイデアが生まれると、その商品にニーズがあるのか、似た商品がないか、既存商品がどの程度支持されているのかを検討し、商品化が見えてきた段階で仕様を具体化していく。

 開発担当者自身が試作品を作ることも多い。「感覚的なものを大事にしたい」と、図だけでは分からないサイズ感や形状、使い勝手などを確かめるために、段ボールを切って原寸大の形を作ることもある。

ココミッケの開発時に作った試作品(和平フレイズ提供)

 仕様が固まると設計担当が図面に起こし、工場でサンプルを製作。検証と修正を重ね、量産へ移る。順調であれば半年ほどで商品化できるが、不具合があれば数年かかる。途中で商品化を断念するケースもあるという。

 さらに同社の品質保証部では独自の品質基準「WIS」を設けている。特にフライパンや鍋など、火を使う製品を多く扱うため、自由な発想から始まった商品であっても、この基準をクリアしなければ販売しない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR