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3Dプリンターで回路基板を製作、NY発のベンチャーが狙う日本市場日米のビジネス事情の違いを知る(8/9 ページ)

米国でビジネスに力を入れる日本人起業家や、日本とのビジネスに興味を持つ外国人と対話する「アントレプレナー対談。日米のビジネス事情の違いを知る」。今回は、ニューヨーク発のハードウェアスタートアップ「BotFactory」のCEOをゲストに迎えました。

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「フレキシブル回路基板」に力を入れていきたい

関: これからの目標を教えていただけますか?

ニコラス: まず短期的な目標としては、エレクトロニクスに集中することです。多層基板や、より小さな部品を信頼性の高い形で作り上げていきたいと考えています。並行して、ユーザーからのフィードバックに対応しながらデータベースの改良を実施します。

 今後力を入れていきたいのは、「フレキシブル回路基板」(折り曲げ可能な電子回路基板)。ウェアラブルの登場により、この市場はとても伸びていますからね。これまでは、“フレキシブル回路基板は高価”という問題がありました。けれど、もし基板が5ドルで作れるようになったら、より大きな伸びしろを期待できますよね。

関: これらの目標が達成できた場合の、次の計画は? 例えばより大きいモノを作っていくのか、それとも小さいモノを作っていく方向を目指すのか。

ニコラス: それで言うと、より「大きいモノ」を作れるようにしていくつもりです。目指しているのは、ロボットを作っていくことですから。

関: 取引先の話で言うと、今後は大企業との付き合いを増やしていくのでしょうか?

ニコラス: 大企業だけとは考えていません。現在は規模に関わらず、何千もの企業と話をしているんですけれど、話し合いを通じ、企業のニーズに応えられる分野がまだまだあることが分かってきました。すでに世の中にはたくさんの技術があり、それらを企業が使いこなしているフェーズなのかと思っていましたが、まだ対応しきれていないいろいろなニーズがあり、それに応えられる技術分野は存在しています。なので、私たちはそうしたニーズを汲(く)み取ることができるよう、より複雑な電子回路に力を注いでいます。

関: 複雑な電子回路というのは「1つの機械で、より複雑な回路を組めるようにする」ということでしょうか?

ニコラス: そのとおりです。


「Squink」を制御する電子回路基板

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