「自分の習慣」が非常識なことも……シーン別にマナーをチェック:反面教師とならないための「上司」のマナー(2/5 ページ)
人は誰でも「自分の習慣」を常識と思い込むことがあります。それは、経験や年齢を重ねるほど、気付きにくいものかもしれません。初心にかえり、ビジネスシーン別に、自分の言動やマナーを振り返ってみましょう。
2.乗り物でのマナー
公共の乗り物で移動する際、どれくらいマナーに注意を払っているでしょうか。とくに雨の日や混んでいる車内では、周囲への気配りが必要です。迷惑行為になりがちなものをいくつか挙げてみましょう。
(1)座席は詰めて座り、両足はきちんと閉じる
混雑時の座席は、詰めて座ることが基本です。時々男性で両足を大きく広げる人を見かけますが、これでは隣の人に当たりますし、見た目にも見苦しいものです。当然ながら、女性もきれいに足を閉じて座りましょう。
(2)荷物は自分の身体に寄せて持つ
混雑時にリュックやショルダーバッグを肩にかけたまま乗り込んだり、足元に荷物を置く人がいますが、周りの人が不快な思いをすることもあります。荷物は網棚に乗せるか、胸の前で抱えるなど、できるだけ自分の身体に寄せて持ちましょう。
(3)傘は「垂直に」持つ
以前、傘を横にして持って歩いていたサラリーマンが、うしろを歩いていた子どもの目を突いてしまった事故が報じられていました。もちろん、大人でも脚などを突かれる危険性があります。傘は柄の部分をしっかり握り、垂直に持つよう心掛けてください。
(4)香りの強いものはできるだけつけない
新幹線や飛行機のようにもともと窓を開けられない乗り物もありますが、最近は、日常的な電車にも、窓の開けられないタイプが増えてきました。閉じられた空間では、他人の匂いも気になります。整髪料なら無香料を選んだり、香水は移動後につけるなど、ちょっとした心づかいがほしいところです。
(5)濡れた傘やかばんは、しずくを払ってから乗る
びしょ濡れの傘やかばんを持ったまま乗車すると、周りの人に水滴がかかったり、腰かけた場所にも水が浸みるかもしれません。ひじにかけた傘から垂れる水滴が近くの人の足にかかっていることに気付かない人もいます。乗車前にしずくを払うか、できれば、ハンカチなどでさっと拭いておきたいものです。
(6)他人の乗り降りを邪魔しない
スマホの画面に夢中なあまり、出入口付近に立ちふさがったままの人を時折見かけます。混雑時はなおのこと、面倒でもいったん降車し、通路をあけましょう。これは、エレベーターなどに乗ったときも同様です。
なお、自分の身体や荷物が人に当たった場合は「すみません」と一言かけましょう。マナーを守り、互いに気持ちよく過ごせるようにしたいものです。
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