インタビュー
デジタルとアナログを高次元で融合! カシオの腕時計が目指すモノづくり(3/7 ページ)
カシオの腕時計が躍進している。売り上げが伸びているが、開発現場ではどのようなこだわりがあるのか。デジタルドライブやアナログムーブメントの企画を担当している小島直氏と、プログラムの仕様設計を担当している長谷川幸佑氏に話を聞いた。
小島氏: 2010年に発売したOCEANUS(OCW-T1000)から搭載されている“スマートアクセス”という機能では、従来ボタンでしか操作できなかったワールドタイムの設定について、リューズを動かして針の動きを確認しながら簡単に設定できるようになりました。また、G-SHOCK MTG-G1000DではGPSを探知しているときの針が探知中と分かるような独特な動きをしたり、ワールドタイムに時間表示を切り替える際に素早く動いてスッと止まる表情の豊かな心地のいい動きを実現しています。
長谷川氏: 針にひとつの情報だけでなくさまざまな機能を持たせるというコンセプトの開発は、2010年に発売されたPROTRECK(PRW-5000)から始まりました。このモデルでは、通常は秒を指針している針がコンパスの方位を計測する役目を果たしています。また、2014年に発売されたPROTRECK(PRW-6000Y)からは登山中にデジタル表示部に高度や気圧、温度などを表示させる際に、画面に被さっている針が一時的に動いて“逃げる”ことで視認性を高める“針退避機能”を搭載しています。
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