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ペンには、実用と外見重視の「魅せ」用がある:1秒で心をつかむ「気くばり」の習慣(2/2 ページ)
ワンランク上の小さな気くばり。今回は、ペンの選び方です。書きやすさと見た目にこだわってみましょう。
「魅せペン」でセンスを表現する
じつは、ペンには実用と外見重視の「魅せ」用があります。魅せ用のペンとは高級感があり、デザインが美しく、胸元のポケットに1本さしておいても様になるもの。
スーツの胸ポケットにプラスチック製のボールペンがたくさんさしてあっても悪くはないのですが、やぼったい感じがあるのは否めません。
ステータスある人たちは、手書きで署名する用(もしくは署名してもらう用)には、美しい「魅せペン」を持っています。すてきなペンは、大人の知性やセンスを表現するアイテムといえます。
さらに、魅せペンの上級者は、万年筆も使いこなしています。
万年筆は書き慣れるまでがやや大変ですが、インクのにじむ筆跡などにその人らしさが出るので、署名1つでも大人の風格が出ます。万年筆は、慣れると力を抜いて書けるので、ボールペンよりもラクに美しい文字が書けると、愛好者たちはいいます。
エグゼクティブとして、公的な立場で署名するなら、万年筆でします。万年筆で使われるインク(ブルーブラック)には鉄が含まれ、消えない(文字の保存性が高い)からです。
ちなみに、国際的な調印式などにおいて、歴代アメリカ大統領は、1回の署名で40本もの万年筆を使うのはご存じでしょうか。それほど多く使うのは、署名に使った万年筆を立法に貢献した関係者たちに贈るためです。心憎い気くばりです。
(つづく)
今日のポイント
「魅せペン」1つで、クラスが上がる
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