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再び自宅で起業、2回目の挑戦だからこそのこだわりとは?:経沢香保子の「ベンチャー魂は消えない」(3/6 ページ)
2度目の起業を決めた私は、同じ思いを共有できる創業メンバーの募集を始めた。そこで思ってもみなかったことが次々と起きたのだ。
「開発の仕事をずっとやってきました」
「Web制作会社で企画開発と広報をしています」
「経理は一通りできます」
募集記事はアシスタントの募集だ。何の事業をやるかも詳細は書いていなかったが、まるで私の心の中を見透かすように、欲しかった能力を持った人が応募してきたのだ。果ては「保育士経験があります」というエントリーまで。何と2日間で100通を超える応募があった。
「これは、創業メンバーがそろうかもしれない」。期待で胸が高鳴った。
私はすかさず電話をかけまくった。ピンと来る方に、家の電話からその人たちの携帯に次々とかけ、面談のアポイントをひたすら取っていった。
オフィスがないので、自宅のマンションのロビーに30分刻みで来ていただき、約1週間で30人ほどの方にお会いした。
そうして、エンジニア2人、経理1人、保育士が1人と、1週間で4人の採用が決まり、もともと10年以上ずっと一緒だった女性1人と、CTOの舩木を含め6人のメンバーで、創業第1フェーズのスタートを切ることとなった。
「まずはここから、できる範囲で始めよう!」
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