インタビュー
マニュアルを覚えてはいけない? 知られざる「航空整備士」のヒミツ:水曜インタビュー劇場(整備士公演)(7/7 ページ)
空港には飛行機の整備士がたくさんいるが、彼らはどんな仕事をしているのだろうか。JALの整備士に話を聞いたところ、それはそれはたくさんあって……。
必ずプリントアウトした紙を持参
土肥: 前と同じだから……という考えではダメということですね。
小久保: 絶対にダメ。なので、必ずプリントアウトした紙を持参しなければいけません。
土肥: なるほど。整備士は限られた時間の中で、点検して、修理をしなければいけない。そんな話を中心にうかがったのですが、ここで疑問。修理をしていて「あと、30分かかりそうだ」とか「あと、1時間かかりそうだ」となれば、飛行機は定刻通りに飛べなくなるかもしれません。
作業時間が遅れる=飛行機の出発時間が遅れる=お客のイライラが増す……といった公式が成り立つはずなので、できる限り作業時間は速くしたほうがいい。でも、遅れが生じるケースがあると思うのですが、その際「10分遅れる」「20分遅れる」という判断はどのように決めるのでしょうか。
小久保: それはですね……。
(つづく)
関連記事
- 日本人のここがズレている! このままでは「観光立国」になれません
「訪日客が1300万人を突破」といったニュースを目にすると、「日本は観光立国になったなあ」と思われる人もいるだろうが、本当にそうなのか。文化財を修繕する小西美術工藝社のアトキンソン社長は「日本は『観光後進国』だ」と指摘する。その意味とは……。 - えっ、予定通りに飛んでいない? 機内で何をしているのか、パイロットに聞いてきた
晴れている日もあれば、雨の日もある。無風のこともあれば、風が強いこともある。さまざまな状況の中で、パイロットはどのような会話をしているのか。JALの機長に聞いてきた。 - 飛行機は本当に「安全」なの? 現役パイロットに聞いてきた
ここ数カ月、飛行機の墜落事故が相次いでいるので、不安を感じている人も多いのでは。「飛行機は最も安全な乗り物」と言われているが、本当にそうなのか。JALの現役パイロットに聞いてきた。 - カーシェア事業で、なぜ「パーク24」だけが黒字化できたのか
カーシェアリング事業の早期黒字化は難しいといわれている中で、パーク24が事業を始めてわずか5年で黒字を達成した。その理由を探っていくと、興味深い話が……。 - “ザ・縦割り”だったJALが、変貌できた理由
JALの業績が好調だ。景気が回復してきたり、訪日外国人が増えたり、原油が安くなったり、さまざまな外部要因があるが、記者は内部に注目した。破たん前の企業文化は縦割りだったのに、破たん後はかなり変化してきている。その理由は……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.