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90年の人生で確信したリーダーの条件とは?:大田昌秀の「日本を背負って立つリーダーたちよ」(4/4 ページ)
研究者時代の長い海外経験、そして沖縄県知事として国内外の数多くのリーダーたちと交り合った経験などによって、大田昌秀氏が行き着いた理想のリーダー像とは。
将来のリーダーを育てるのも使命
また、リーダーたるもの、必ず成果を残さなくてはなりません。言葉でいくらリーダーシップなどと言っても、最後は結果を出さないとリーダー失格です。
僕は知事になってから、選挙で掲げた公約の1つである「女性の積極登用」を果たすべく、日本で2番目に女性副知事を誕生させたり、女性が活動できる場として「てぃるる」というセンターを立ち上げたりしました。
そのほか、将来プラスになるものをと、沖縄県の公文図書館や看護大学などを作り、モノレールにも投資しました。実際、今でも沖縄県公文書館には東京などから多くの学者が頻繁にやって来ています。
物理的なものだけでなく、将来に向けて優秀な人材を育てるのもリーダーの役目です。かつて琉球王朝の時代には、蔡温や羽地朝秀といった非常に優れたリーダーがいました。しかし、それ以降はほとんど生まれていません。
現在の沖縄のリーダーは、他県と異なり、基地問題があります。県のリーダーはほとんどすべての時間を基地問題の解決に奪われてしまうのです。本来ならば、農業を発展させるとか、経済の自立を図るとか、たくさんやるべきことがあるのに。
そうした状況を一刻も早く解決し、リーダーとしての力を発揮するような、若くて優秀な人を育てて、沖縄のリーダーにしたい。これが私の使命だと思っています。(談)
(構成:伏見学)
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