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今、ビックリマンブームが再燃している理由一大ブームの仕掛け人たち(5/5 ページ)

2000年ごろに到来した2度目のブーム以降、販売が大きく低迷し続けていた「ビックリマンチョコ」。このままこのブランドが忘れ去られてしまうのではという危機感の中、打ち出したアイデアがいかにしてヒットにつながっていったのだろうか。

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80年代のブームを超えられるか

 一連の取り組みを始める前(2012年)のビックリマンブランド全体の購入者構成比は30〜40代のコアファン層が約90%を占め、10〜20代は10%未満だった。しかし、2015年には、30〜40代のコアファン層が約70%、10〜20代が約30%弱と新規ファンが増え、着実にすそ野が広がっている。

 そして、新規ファンの増加だけにとどまらず、30〜40代のコアファン層の1人あたりの購入金額が2012年比で1.4倍ほど増えていた。コアファンの「ビックリマンをもっと買いたい」というマインドが高まっていることの表れと言えるだろう。

 コンビニなど流通での販売も非常に好調で、期待されるブランドへと成長していった。こうして第3次ブームが起きているわけだが、ここで歩みを止めるのではなく、かつて80年代に社会現象となった第1次ブームを超えるような「真のブーム」を築き上げたいと考えている。

著者プロフィール

本原正明(ほんばら まさあき)

株式会社ロッテ マーケティング統括部 第一商品企画部 こどもゴコロチーム

2007年にロッテ入社。同年、ロッテ商事に配属となり、菓子営業(近畿)および本社営業企画部を経て、2010年より商品開発部に所属(現・マーケティング統括部)。チョコレートの商品開発を経験後、現在は「ビックリマンブランド」を含めたキッズカテゴリーのチョコレート全般マーケティング業務を担当。


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