今、ビックリマンブームが再燃している理由:一大ブームの仕掛け人たち(4/5 ページ)
2000年ごろに到来した2度目のブーム以降、販売が大きく低迷し続けていた「ビックリマンチョコ」。このままこのブランドが忘れ去られてしまうのではという危機感の中、打ち出したアイデアがいかにしてヒットにつながっていったのだろうか。
もう1つの例が、2015年7月に実施した「千葉ロッテマリーンズ×アパホテル東京ベイ幕張×ビックリマン」のトリプルコラボだ。2014年も千葉ロッテマリーンズとアパホテルで協賛マッチデーを実施したのだが、2015年はさらに盛り上げたいということで、ビックリマンとのトリプルコラボの話が決定したのである。
お客さまに楽しんでいただき、なおかつ話題になるような企画を3社で考えた。まず、QVCマリンフィールドの隣にあるアパホテル東京ベイ幕張の最上階のレストラン限定で、昼はビックリマンの「天使とフルーツVS悪魔のティラミスのランチバイキング」、夜は「生ハム巻いたビックリマン」や「高級フォアグラのせビックリマン」などといった独自メニューを提供した。
また、ホテル内の露天風呂を期間限定で、「悪魔VS天使の湯」に衣替えし、偶数日は「天使の湯」(白色の湯)、奇数日を「悪魔の湯」(黒色の湯)にしたのである。偶数日と奇数日でお湯を分けたのは、悪魔VS天使シリーズの発売当初に「キミも貼られたら貼り返せ」というキャッチコピーで訴求していたのをモジり、「キミも入ったら入り返せ」とするためだ。
これらの企画もネットで大々的に広まり、ビックリマンの話題化につながった。アパホテル東京ベイ幕張はリゾートホテルなのでビジネスマン以外に家族連れや若いカップルも多い。多くの若い方たちに、ビックリマンに接してもらえたことも大きな成果だと考えている。
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