連載
一円電車から6400キロ超えの弾丸ツアーまで 「鉄旅オブザイヤー2015」をおさらい:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/4 ページ)
旅行会社による鉄道系企画旅行を品評する「鉄旅オブザイヤー」の表彰式が開催された。受賞作品、ノミネート作品から、旅行会社が取り組む市場が見えてきた。それは鉄道、旅に限らず、趣味性の市場に共通のキーワードかもしれない。
準グランプリは『ふくしまデスティネーションキャンペーン&日本旅行創業110周年記念お座敷列車”宴”で行く! 福が満開、福のしまの旅「フルーツ狩りとオリジナルタルト作り2日間」』だ。東京から福島は新幹線で約1時間半。その行程を在来線のお座敷列車に乗り、5時間かけて向かう。列車の旅を女子会風のパーティーにしたところがユニークだ。
車内では福島のスイーツ、果物、吟醸酒飲み比べ、こけし絵付け体験、新白河駅の長時間停車で地元の皆さんからおもてなし、国際口笛コンクール第一位の奏者によるコンサート。温泉ホテルで1泊して、翌日はフルーツ狩りやフルーツタルト作りを楽しむ。盛りだくさんの内容だった。主催は日本旅行で、創業110周年記念企画だったという。
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