NY市内を気軽に移動できるUberは、日本でも流行る?:新連載・NY在住ライターのスマートIT活用術(3/8 ページ)
NY在住フリーライターの公文紫都が、日々の生活でどうITを活用しているかご紹介する当連載。第一弾は、日本でも展開中のタクシー配車アプリ「Uber」を取り上げます。すでにイエローキャブより走行台数が多いともされる「Uber」が、ニューヨーカーに支持される理由と、日本でも同様に流行るかを考えていきます。
安さは魅力だけど、使いにくさもあるタクシー
これまでご紹介してきた通り、タクシーの魅力は、なんと言っても「初乗りの安さ」にあります。しかし、安い分だけ利用者も多いので、驚くほどタクシーがつかまらない……。NYに来たことのある人なら、街中でタクシーが捕まらずに、大声で不満を口にしている人を目にしたことがあるはずです。
「つかまらない問題」以外にも、タクシーにはいろいろな「使いにくい(&使いたくない)理由」が存在します。1つが、運転手の態度の悪さ。全員がとは言いませんが、私が出会ったタクシードライバーの多くは、とにかく「口が悪い」「愛想がない」。なかには「さっきの客は、頭が空っぽだったよ」なんて、ひどい悪口を言っている人もいました。さらに出稼ぎで来ている外国人労働者も多いため、「英語が聞き取りにくい」。ネイティブスピーカーではない私も英語を不得意としているので、互いに意思疎通がうまくいかずイライラが募り、いつしか車内は不穏な空気に……。こうした経験は、一度や二度ではありません。
またタクシーで物を忘れたら、レシートをもらっていない限り、二度と返ってこないと思ったほうが良いです。先日、日本から遊びに来ていた私の友人も、タクシーにパスポートを置き忘れ、大変な思いをしていました。レシートをもらっていても、日本ほど対応が丁寧ではないので、確実に荷物が返ってくる保証はありません。タクシーの利用時は、忘れ物がないか入念なチェックが必須です。
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