NY市内を気軽に移動できるUberは、日本でも流行る?:新連載・NY在住ライターのスマートIT活用術(5/8 ページ)
NY在住フリーライターの公文紫都が、日々の生活でどうITを活用しているかご紹介する当連載。第一弾は、日本でも展開中のタクシー配車アプリ「Uber」を取り上げます。すでにイエローキャブより走行台数が多いともされる「Uber」が、ニューヨーカーに支持される理由と、日本でも同様に流行るかを考えていきます。
チップ込みで考えると、Uberのほうがイエローキャブよりも安い!?
ここまでUberのメリットをご紹介してきましたが、まだ大事なことに触れていませんでした。乗車料金についてです。サービスが良い分だけ、タクシーよりお高いんでしょう? と思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。こちらも1年以上前のものですが、「Uberとタクシーはどちらの方が安いのか?」を比較した『Business Insider』の記事を参考にしてみます。
この記事によると「チップを含める前だとタクシーのほうが安いけれど、チップ(20%)込みで考えると、Uberのほうが安い」という結果が出ています。これは日頃からNYでUberとタクシーをそれぞれ利用している身としても、感じていることです。
Uberは「基本料金が3ドル」とタクシーよりちょっと高めで、そこに一般的なタクシー同様、「時間」と「距離」で算出したコストを合わせ、最終的な金額としています。
これだけで見ると、Uberのほうが高くつきそうですが、米国には「サービスに対してチップを支払う文化」が存在するので、タクシーの場合も「ドライバーからサービスを受けた」とみなし、チップを払わなくてはいけません。前述した通り、「こんなに態度が悪いのに、チップを払わなきゃいけないの!?」と正直、日本から来た私には納得いかないこともあるのですが、米国にいる以上、きちんとルールに従います(心の中では、おいおい泣いていますが……)。
対するUberは、気持ちよくサービスを受けられるのに、「チップは不要」。ここに、Uberのほうが安くなるカラクリがあるようです。
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