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トランプという“大統領候補”をつくりあげたのは、誰か世界を読み解くニュース・サロン(5/5 ページ)

「米国の大統領がトランプになったらどうなるのか。日本は大丈夫?」といった不安を感じている人も多いかもしれない。過激な発言を繰り返すトランプという“モンスター”をつくったのは、いったい誰なのか。筆者の山田氏によると……。

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米大統領選指名候補争いのゴール

 しかもここにきて、トランプは以前の過激発言を悪びれることなく修正している。先日も、移民に対するスタンスを緩めるとコメントしている。まさに、なんでもありになってきている。

 一方で、米国にはトランプの過激発言に同調する人たちがいるのも事実。トランプ支持者の3分の1が同性愛者禁止を支持し、サウスカロライナ州ではトランプ支持者の75%がイスラム教徒の入国禁止に賛成している。それもまた、米国の一面なのだ。

 とにかく今のところは、3月15日までのトランプをめぐる共和党の混乱と動向に注目だ。そして3月15日の結果で、米大統領選指名候補争いのゴールも見えてくることになるだろう。

筆者プロフィール:

山田敏弘

 ノンフィクション作家・ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト研究員を経てフリーに。

 国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)がある。


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