インタビュー
なぜ新宿駅で「迷う」のか 1日364万人をさばけるワケ:水曜インタビュー劇場(迷宮公演)(3/8 ページ)
新宿駅で迷ったことがある人も多いはず。プラットホームはたくさんあって、改札もたくさんあって……そんな駅で迷うのは当然と思っていたら「駅の構造を理解すれば、迷うことはない」と言う人がいた。詳しく話を聞いたところ……。
JR新宿駅の構造はシンプル
土肥: 下の図を見ていただけますか。これは「新宿駅」の地図ですが、ゴチャゴチャしていて、何が何だかよく分かりません。
田村: 普段利用されていない人にとっては、この地図を見ると「やっぱり、新宿駅は複雑だなあ」と感じられるかもしれません。JR新宿駅のプラットホームは1階部分に、8面16線もありますからね。ただ、この地図は上が西で下が東なんですよね。だから分かりにくい。
土肥: どういう意味でしょうか?
田村: 山手線の地図を広げてください。池袋駅―新宿駅―渋谷駅は縦に並んでいますよね。つまり、線路は南北方向に走っていて、プラットホームも線路に平行に並んでいます。ということは、連絡通路はどのように並んでいますか?
土肥: 東西です。まるで横串を通すように。
田村: 正解。だからプラットホームから階段を下りれば東または西の改札口に行くことができます。
でも、ここで疑問を感じませんか? 東西というのは全く逆向きの方角なのに、どうしてひとつにくくられているのかと。でも、難しい話ではありません。先ほど申し上げた通り、新宿駅の線路は南北に走っていて、連絡通路は横串を通している。そう考えれば、東西という逆向き方向の改札口があっても当然。ものすごくシンプルですよね。
土肥: ふむふむ。
関連記事
- 眼鏡がいらなくなる? 世界初の「ピンホールコンタクトレンズ」にびっくり
近視や老眼をコンタクトレンズ1枚でカバーできる「ピンホールコンタクトレンズ」をご存じだろうか。現在、臨床研究を進めていて、2017年度中の商品化を目指しているという。どのような原理でできているかというと……。 - 累計260万丁! 工具「ネジザウルス」がバカ売れした理由
これまで“絶対にはずせない”と思われてきたネジを、“絶対にはずす”工具「ネジザウルス」(運営:エンジニア)をご存じだろうか。工具は年間1万丁売れれば大ヒットと言われている中、ネジザウルスは累計260万丁も販売。消費者の心を“つかんだ”理由について、同社の高崎社長に聞いた。 - 日本人のここがズレている! このままでは「観光立国」になれません
「訪日客が1300万人を突破」といったニュースを目にすると、「日本は観光立国になったなあ」と思われる人もいるだろうが、本当にそうなのか。文化財を修繕する小西美術工藝社のアトキンソン社長は「日本は『観光後進国』だ」と指摘する。その意味とは……。 - あなたは大丈夫? 10〜20年後、人工知能に奪われる仕事100
人工知能によってあなたの仕事が奪われるかもしれない――。このような不安を感じている人も多いのでは。ある調査によると「労働人口の49%が人工知能などによって奪われる」という結果がでたが、この数字をどのように受け止めればいいのか。 - カーシェア事業で、なぜ「パーク24」だけが黒字化できたのか
カーシェアリング事業の早期黒字化は難しいといわれている中で、パーク24が事業を始めてわずか5年で黒字を達成した。その理由を探っていくと、興味深い話が……。 - 日本人のここがズレている! このままでは「観光立国」になれません
「訪日客が1300万人を突破」といったニュースを目にすると、「日本は観光立国になったなあ」と思われる人もいるだろうが、本当にそうなのか。文化財を修繕する小西美術工藝社のアトキンソン社長は「日本は『観光後進国』だ」と指摘する。その意味とは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.