なぜ新宿駅で「迷う」のか 1日364万人をさばけるワケ:水曜インタビュー劇場(迷宮公演)(5/8 ページ)
新宿駅で迷ったことがある人も多いはず。プラットホームはたくさんあって、改札もたくさんあって……そんな駅で迷うのは当然と思っていたら「駅の構造を理解すれば、迷うことはない」と言う人がいた。詳しく話を聞いたところ……。
丸ノ内線新宿駅を攻略する方法
田村: 多くの人は丸ノ内線の「空間構造」に惑わされているのではないでしょうか。丸ノ内線の駅は「島式プラットホーム」といって、長いプラットホームの両側に上りと下りの電車が止まる。駅の端に階段があって、その階段を上がったところに改札があるんですよね。
先ほどJRは南北に走っていると言いましたが、丸ノ内線は東西に走っています。丸ノ内線の駅はJRと交差する形で地下2階にあって、プラットホームの両端から階段で上がると地下1階の改札には東側と西側があります。JR線に乗り換えるときにはどちらからでも可能で、丸ノ内線の西側改札から出ればJR線の西口改札、東側改札を出ればJR線の東側改札につながっています。
土肥: うーん、そのように話を聞くと「難しくないなあ」と思うのですが、それでも迷うのはなぜでしょうか?
田村: 駅の内装に惑わされているのではないでしょうか。プラットホームの右も左も階段も改札も通路も内装が似ているので、電車を降りると方向を見失う。
広告を目印にされる人もいらっしゃいますが、広告も一定の期間が経てば変わるので、たまにしか利用しない人は「あれ? この前通ったときには○○の広告があったのになあ。どこいったんだろう……」となって、何度も迷うのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、丸ノ内線を利用するときには「島式プラットホーム」であることを理解して、改札が2つあることを覚えること。そして、内装に惑わされないこと。この3つを覚えておくことが大切ですね。
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