辛くて苦しいトレーニングでも、デビュー前から20年以上続けられた理由:MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(4/4 ページ)
「継続は力なり」と言いますが、私がデビュー前の下積み時代から今でもずっと続けているのはトレーニングです。アスリート並みにしごかれるので、決して楽ではありません。それでも続ける理由があるのです。
体当たりで英会話を勉強
実は今、プライベートで継続していることが1つあります。それは「英会話」です。ついに今年は念願だった語学留学を実現させたいと思っているわけですが、なぜ英会話にチャレンジするようになったのか、そのきっかけの1つとなった幼いころのエピソードをお話しします。
ある日、近所のお友だちと外で遊んでいたら、スーツ姿の男性が1台の機械を持って現れ、レクチャーし始めたんです。初めて見るその機械は、イラストの描かれたカードを挿し込むと聞き慣れない音声が聞こえてくるというもの。今思えば英語の教材のセールスだったのですが、次から次へと新鮮な言葉を聞かせてくれるその機械に、幼かった私は瞬く間に心を奪われました。「こんな言葉があるんだー! こんな世界があるんだー!」と、ワクワクした気持ちを今でも鮮明に覚えています。
そして機械が欲しくてたまらなくなった私はスーツのお兄さんを家に連れていく強硬手段に出たわけです。何度も何度も買って欲しいと母親に頼みましたが、その思いは届かず……。あまりに悔しくて、この日は一日中家で泣いていた記憶があります(苦笑)。
この当時の思いは強く、大人になっても英語を学びたい気持ちが続きました。私は社会人となり、念願だったアーティストという職業に就きました。海外の撮影では外国人のスタッフとコミュニケーションを取ることが多く、そのたびに通訳を介さずに自分の言葉で彼らと会話がしたい、海外旅行しても難なく過ごしたいと感じていました。そんな「Want」の気持ちを何よりも大事にしたい、新しいことに挑戦したい――その気持ちが膨れ上がり、英会話を少しずつ勉強するようになったのです。
私の勉強法はとにかく体当たり。海外に行ったときはカタコトの英語で積極的に現地の人に話し掛け、そこから発音と単語を覚えました。まだまだカタコトですが、度胸だけは一人前です(笑)。日本では時間を見つけてはプライベートレッスンを受けたり、辞書を広げてみたり。
その成果の現れか、今では新しい曲のパート分けをする際、私の発音が外国人も聞き取りやすいようで、日本語以外の歌詞が回ってくることも多くなりました。日ごろから英語の学習を続けてきた成果を強く実感しています。
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