乙武氏に負けていない? 米国でも「5人と不倫」が大騒動に:世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ)
ベストセラー『五体不満足』の著者である乙武洋匡氏の不倫報道がメディアで大きく取り上げられている。国際ニュースに目を向けると、いま偶然にも「5人と不倫」というキーワードで話題になっている大物政治家がいる。その人物とは……。
世界を読み解くニュース・サロン:
今知るべき国際情勢ニュースをピックアップし、少し斜めから分かりやすく解説。国際情勢などというと堅苦しく遠い世界の出来事という印象があるが、ますますグローバル化する世界では、外交から政治、スポーツやエンタメまでが複雑に絡み合い、日本をも巻き込んだ世界秩序を形成している。
欧州ではかつて知的な社交場を“サロン”と呼んだが、これを読めば国際ニュースを読み解くためのさまざまな側面が見えて来るサロン的なコラムを目指す。
ベストセラー『五体不満足』の著者である乙武洋匡氏の不倫報道がメディアで大きく取り上げられている。
『週刊新潮』のスクープ記事である今回のスキャンダルは、今夏の参議院選挙に出馬するとみられていた乙武氏本人が自ら、具体的にこれまでに5人の女性と不倫をしていたと語ったことが話題になった。
乙武氏の不倫問題についてここで議論するつもりはない。ところがいま国際ニュースに目を向けると、偶然にも「5人と不倫」というキーワードで話題になっている大物政治家がいるのである。
その人物とは、米国の大統領選で、ドナルド・トランプ候補と共和党指名候補をめぐって戦っている現在2位のテッド・クルーズ上院議員だ。米国の有名タブロイド紙『ナショナル・エンクアイラー』が2016年4月4日号で、クルーズにこれまで5人の愛人がいたと報じて話題になっているのだ。
この知る人ぞ知る『ナショナル・エンクアイラー』は、ハリウッドセレブなどについてかなりぶっ飛んだ煽(あお)り記事やパパラッチ写真を載せる週刊の新聞だ。米国では一般的にはゴシップ紙ととらえられており、日本では「米国の東スポ」などと言われることもあるが、実は歴史の深い人気メディアであり、政治・芸能において数々の大スクープを報じた実績もある。
クルーズの話で改めて米メディアで話題になっている『ナショナル・エンクアイラー』は、大統領選挙でもかなり挑戦的な記事を掲載することで知られている。トランプ現象という大旋風の起きている今回の2016年大統領選で、同紙はここまでどんな“スクープ”を飛ばしてきているのか見ていきたい。もちろん内容の真偽に議論はあるのだが、過激タブロイド紙の目線から見ると、また違った大統領選の姿が見えてくる(かもしれない)。
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