「そうか、そんな使い方があったのか」 コンビニの意外な利用法:コンビニ探偵! 調査報告書(3/4 ページ)
あらゆる商品やサービスにおいて、世の中には「想定外の使い方」をする人がいる。今回は、筆者の経験談も交えながら、コンビニの意外な利用方法を紹介しよう。
招かれざる客
しかし、いいことばかりではない。先のWi-Fiゲーマーもゲームだけやって帰るならまだしも、スマホのバッテリーがなくなってくるととんでもないことをしでかす。
1.トイレ編
お客さんに店のトイレを貸しているところは多い。あなたも、一度は利用したことがあるだろう。
温水洗浄便座付きのトイレが主流となった現在、ほとんどのトイレにはコンセントが設けてある。どうやら、そのコンセントを使ってスマホを充電しているらしい。のぞいたわけでないので断言はできないが、気付くと便座のコンセントが抜けているのだ。
実は、スマホが普及する前からこういうことはたびたびあった。恐らく、携帯電話の充電に使っていたのだろう。
厳密に言うと「電気泥棒」なのだが、電気代と言ってもたかがしれている。それ自体は目くじらを立てることでもないが、それより問題なのは、トイレが長時間使用中になるということだ。
お客さんも従業員も、トイレを使いたいときに使えないようでは困るので、本来の目的でない使い方で占領するのは止めてもらいたいと切に願う。
スマホの充電もしかり、犯罪と呼べるようなことをする人もいる。店の消耗品を持っていくのだ。よくあるのが、トイレットペーパーの盗難。大体どこのトイレにも、予備のトイレットペーパーを置いている。「1個くらいいいだろう」と思うのか、気付くと予備のトイレットペーパーがなくなっているのだ。
何店も経営してきた筆者の経験から言わせてもらうと、トイレットペーパーを盗んでいくお客さんが1店に1人は確実にいると言っていい。個室という見えない空間が犯罪の温床となってしまうのか。悪質なお客さんが増えると、コンビニのトイレが利用できなくなる可能性もゼロではない。
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