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日本で類を見ない“体感”とは? 「サンシャイン60展望台」がリニューアル開業:東京の空を飛び回れる(2/4 ページ)
かつて東洋一の高さを誇った東京・池袋の高層ビル「サンシャイン60」。その最上階にある展望台が1978年の開業以来初めてフルリニューアルした。そこには他の展望台では見られないユニークな仕掛けが散りばめられていた。
眺望だけでは厳しい理由
そこから新たな展望台のあり方を模索する上で、テーマとして定めたのが、従来のような眺望だけを売りにした展望台からの脱却である。
なぜ眺望だけでは厳しいのか。1つは上述したように人々が高層からの眺めに慣れてしまっていること、もう1つは、展望台というのは天気に大きく左右されるからである。稲垣氏によると、雨など眺望が期待できない悪天候の日には、晴天時と比べて来場者数が約半数くらいに減るのだという。さらには、展望台は一度訪れたら、そう何度も足を運ぶ場所ではないという事実も軽視できなかった。
眺望だけに頼らずに人々を集客し、何度もリピートしてもらうような展望台とは何か――。外部からいくつかの提案アイデアを検討した結果、「体感する展望台」と銘打って、大手広告代理店の電通と空間デザイン大手の乃村工藝社、サンシャインシティの3社で共同開発プロジェクトをスタート。そして3年の時を経て、総事業費約25億円をかけた同プロジェクトは、このたびSKY CIRCUSとしてリニューアルオープンにこぎつけたのである。
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