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重くなったのに、なぜ軽く感じるのか 売り子が背負うビールサーバー水曜インタビュー劇場(軽く感じる公演)(3/6 ページ)

野球場などでキャストと呼ばれている“売り子”が生ビールを販売している。彼女たちが背負っているサーバーは重いので、アサヒビールとデサントは共同で新しいモノを開発。さざかし「軽く」なったんだろうと思っていたら、実は「重く」なっていた。えっ、どうして……?

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重心を後ろから前に、下から上に

デサント: 20キロほどあるサーバーを軽く感じさせるのにはどうすればいいのか。カラダに対する負担を軽減するにはどうすればいいのか。サーバーの構造を分析したり、関係者に話を聞いたりしたところ、2代目のサーバーは肩への負荷が強いことが分かってきました。

 肩への負荷を軽減するのにどうすればいいのか。サーバーの重さを軽くすることには着目せず、重心を後ろから前に、下から上にもってくるようにしました。

土肥: 重心を変える? どういう意味でしょうか?

デサント: 2代目のサーバーをさまざまな角度から分析したところ、重心が腰よりも下に位置していることが分かってきました。腰よりも下にあるということは、人はどうしても後ろに引っ張られてしまう。ということは、真っすぐ立つことが難しく、真っすぐ立とうとするチカラが必要になる。つまり、前傾姿勢になってしまうんですよね。この前傾姿勢というのは、人にとってものすごく負荷がかかるんですよ。

 では、どうすればいいのか。下にさがっている重心を上げて、さらにサーバーをカラダに密着させることが重要。そうすれば、“軽く感じことができる”という仮説を立てました。

土肥: 2代目のサーバーより重くても、重心を変えるだけで軽く感じると?


3代目を開発するにあたって重心に着目した

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