前代未聞の「スローテレビ」が、世界で注目されているワケ:来週話題になるハナシ(1/4 ページ)
「スローテレビ」という番組をご存じだろうか。いま、ノルウェーで爆発的なヒットになっていて、番組によっては国民の50%ほどが視聴しているという。ひとつの題材に絞って映像を長時間かけてゆるく放送するというが、どんなコンテンツがあるのだろうか。
来週話題になるハナシ:
24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
2016年3月、世界156カ国を対象に幸福度をランキングした「The World Happiness Report(世界幸福度報告書)」の2016年版が国連から発表された。
この調査は、対象となる国のGDP、寿命、社会的支援、政府や企業への信頼度、自由な人生選択ができるのか、他者に対する親切心や寛容さがあるかの6項目を数値化して、幸福度を比較したものだ。
ランキング1位に輝いたのは、デンマーク。さらに、上位に名を連ねたのはお決まりの北欧諸国だ。これらの国の幸福度が高い理由は、社会保障がしっかりしている、国民の所得格差が小さい、教育費が無料といったことなどが広く知られている。
そんな幸福度が高い国のひとつ、ノルウェーで爆発的ヒットになっているのが「スローテレビ」という新しいジャンルのテレビ番組だ。「スローテレビ」とは、ひとつの題材に絞った映像を長時間かけてゆるく放送するという斬新なものだ。
「スローテレビ」を視聴するノルウェー人は25%以上と言われていて、その噂を聞きつけて、いま世界でじわじわとこのフォーマットが広がりつつあるのだ。「忙しくしてテレビを見る時間がない」という人にとっては信じられない話かもしれないが、なぜこのようなユニークな番組が、世界で注目され始めているのか。
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