「私たちをワクワク、ドキドキさせた」あの時代の名車をもう一度:人とくるまのテクノロジー展(2/2 ページ)
「人とくるまのテクノロジー展」の特別企画「我々をワクワク、ドキドキさせた今昔技術」では、クルマの歴史を1940年代までさかのぼり、その時代ごとに話題を集めた名車を紹介している。
70年代・80年代の名車には、79年に発売された「セドリック 4ドアH/T ターボブロアム」が登場。日本初のターボエンジン搭載車として話題を集めた。
当時、第2次オイルショックで「省エネ」に注目が集まる中、少ない排気量でハイパワーと燃費性能を両立させるターボチャージャー技術に注目が集まっていた。同車は「ターボ時代」の幕開けの立役者といわれている。
90年代の名車は97年に発売された「プリウス」(トヨタ自動車)。「環境・燃費・安全」をテーマに「21世紀のクルマをつくろう」と93年に開発がスタート。ガソリンエンジンと電気モーターを備え、それぞれの駆動力を状況に応じて最適に組み合わせる「ハイブリッドシステム」を採用した世界初の量産車として登場。既存のガソリン車と同等の走行性能を保ちながら、同時期のガソリン車の約2倍もの低燃費を実現した。
当時のキャッチコピーは「21世紀に間に合いました」。
そして最後は、14年にトヨタが発売した「MIRAI」。水素を空気中の酸素と化学反応させて、自ら発電して走る燃料電池自動車(FCV)だ。
トヨタは92年からFCV開発を進め、02年には「トヨタFCHV(燃料電池電気自動車)」を日米に限定導入するなど、試行錯誤を繰り返してきた。
MIRAIには、自社開発の「トヨタFCスタック」や高圧水素タンクを中心とした燃料電池技術と、ハイブリッド技術を融合した「トヨタフューエルセルシステム」(TFCS)を採用。走行時に車両から二酸化炭素などの環境負荷物質を排出しない優れた性能を実現した。
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