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ヤンマー、国産ブランドにんにく「やぶ医者」を本格的に出荷
農機大手のヤンマーは国産ブランドにんにく「やぶ医者にんにく」を6月から全国のスーパーマーケットなどに出荷開始する。
農機大手のヤンマーは6月14日、同社が主導して生産する国産ブランドにんにく「やぶ医者にんにく」を今月から本格的に出荷開始すると発表した。
やぶ医者にんにくは、農業の国家戦略特区である兵庫県養父(やぶ)市でヤンマーが独自に取り組む「にんにく産地化プロジェクト」において生産。現在、国内では海外からの安価なにんにくの輸入量が減少する中、国産にんにくの需要は増加傾向にある。そこで同社は、本プロジェクトで栽培、収穫したにんにくを、やぶ医者にんにくとしてブランド化し、全国のスーパーや飲食店、業務加工などに向けて販売していく。
養父市では「やぶ医者」のことを、一般的に言われる下手な医者ではなく、名医を指す言葉として使われるのだという。にんにくはさまざまな病気や強壮、美容にも良いとされているため、やぶ医者のような名医でありたいという願いを込めて、やぶ医者にんにくと名付けた。
ヤンマーは2012年、養父市に直営農場「ヤンマーファームやぶ農場」を設置し、主に水田転作によるにんにくの栽培指導、ノウハウの提供を行い、地元企業や農家、自治体と協力しながらにんにくの産地化を支援してきた。2015年には、にんにくの産地化に取り組む生産者は企業や個人など約20組、総作付面積は養父市内で約4.6haとなった。
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