インタビュー
え、空港にそんなクルマがあるの? 深夜に出動する特殊車両:水曜インタビュー劇場(空港のクルマ公演)(4/7 ページ)
空港で働いているクルマといえば、飛行機をターミナルから押し出す「トーイングカー」を想像する人が多いのでは。しかし空港内には、夜中に作業するクルマが存在している。航空会社ではなく、国交省が管理するクルマはどんなことをしているのだろうか。担当者に話を聞いた。
経験と勘には頼らない
担当者: クルマにカメラを設置していて、モニター上にラインが表示されます。運転者はそのラインを目標にして走行するのですが、前方とモニターを確認しながらの走行になるので、慣れていないと難しいですね。
滑走路1本につき6往復し、左右の平均値を出して、基準値を超えていたら現場の状況を確認しなければいけません。そこで「路面に付着したゴムを取らなければいけない」と判断したら、別のクルマが出動して除去作業を行います。
土肥: どのくらいの頻度で計測しているのですか?
担当者: 2カ月に1回ですね。飛行機の運航が少ない深夜に行っています。
土肥: 何度も測定していると、なんとなく分かってきたりしませんか? 「あー、これはヤバいな。絶対に基準値に達していないよ」といった感じで。
担当者: いえ、さすがにそれは難しいですね。
土肥: タイヤのゴムの色で、なんとなく分かるのでは? 「ここはたくさんゴムが付着しているから、そろそろだな」と。
担当者: それも難しいですね。見た目だけでは判断できません。摩擦係数に関しては人間の目ではなく、機械を使って正確なデータを取得しなければいけません。
土肥: 経験と勘には頼らないということですね。
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