え、空港にそんなクルマがあるの? 深夜に出動する特殊車両:水曜インタビュー劇場(空港のクルマ公演)(6/7 ページ)
空港で働いているクルマといえば、飛行機をターミナルから押し出す「トーイングカー」を想像する人が多いのでは。しかし空港内には、夜中に作業するクルマが存在している。航空会社ではなく、国交省が管理するクルマはどんなことをしているのだろうか。担当者に話を聞いた。
鳥が落ちていることも
土肥: そんなに走行しているのですか。クルマがすぐにダメになりそうですが、「20万キロを超えたら交換」といったルールがあるのですか?
担当者: いえ、ありません。走行距離ではなくて、決められた使用年数を超えたら交換しています。
土肥: 空港内で何を点検しているのですか?
担当者: 滑走路・誘導路に異物が落ちていて、それを飛行機が踏んでしまうと、エンジンに吸い込まれてしまうかもしれません。そういった事態が起きないように、点検しています。
土肥: 何人で点検しているのですか?
担当者: クルマ1台につき、2人ですね。目視で点検しています。
土肥: 双眼鏡は使わないのですか?
担当者: 助手席にいる人間は管制塔の人間と交信しながら作業しています。そういう状況なので、双眼鏡を使うのは難しいですね。
土肥: 目視で点検しているということは、スピードはあまり出していない?
担当者: はい。40キロくらいですね。ただ、場所によっては10〜20キロで走行しています。
土肥: どんなモノが落ちているのですか?
担当者: 鳥の死骸が落ちていることも。もし鳥が落ちていたら、そこにたくさんの鳥が群がるかもしれません。そうすると、バードストライクの危険性が高くなりますよね。そうした状況になってはいけないので、「鳥が落ちている」という連絡が届いたら、すぐに出動して鳥を撤去しなければいけません。
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