4年で1億台以上も消滅! 凋落するPC市場に未来はあるのか?(4/4 ページ)
PC市場の縮小が止まらない。米ガートナーなどの調べによると、この4年でPC出荷台数は1億台以上も減少、市場規模は約3分の2になってしまった。このままこの市場は縮小の一途を辿るのだろうか……?
だが、PC市場全体を俯瞰(ふかん)したとき、これからもPCの出荷は国内外で大きな成長は見込めないだろう。その中で、PCメーカーや、それを取り巻く周辺機器メーカー、ソフトウェアメーカー、量販店などは、どんな形でこれからのPCビジネスに取り組んでいくのかを熟考する必要に迫られているのは確かだ。
長らくPCの機能を効果的に活用したり、PCでしか利用できないキラーアプリが登場したりということはなかった。今後、PCメーカーにとっては、どんなPCを作り、それを市場に投入することができるのかが鍵になるだろう。今まさにスマホゲーム「ポケモンGO」によってスマホの利用が促進されるように、PCにも新たなキラーアプリと言えるものが登場すれば、市場活性化につながるかもしれない。
低迷しているPC業界においても、ポケモンGOのような起死回生の市場活性策が生まれることを期待したい。
著者プロフィール
大河原克行(おおかわら かつゆき)
1965年、東京都出身。IT業界の専門紙である「週刊BCN(ビジネスコンピュータニュース)」の編集長を務め、2001年10月からフリーランスジャーナリストとして独立。BCN記者、編集長時代を通じて、25年以上にわたり、IT産業、電機業界を中心に幅広く取材、執筆活動を続ける。現在、ビジネス誌、Web媒体などで活躍。PC Watchの「パソコン業界東奔西走」をはじめ、AVWatch、クラウドWatch、家電Watch(以上、インプレス)、日経トレンディネット(日経BP社)、ASCII.jp(KADOKAWA)、ZDNet(朝日インタラクティブ)などで連載記事を執筆。夕刊フジでは「まだまだスゴい家電の世界」、中日新聞では「デジモノがたり」を連載中。著書に、「松下からパナソニックへ 世界で戦うブランド戦略」(KADOKAWA)、「ソニースピリットはよみがえるか」(日経BP社)、「図解 ビッグデータ早わかり」(KADOKAWA)などがある。近著は、「究め極めた『省・小・精』が未来を拓く――技術で驚きと感動をつくるエプソンブランド40年のあゆみ」(ダイヤモンド社)。
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