コンビニに血まみれの客が来ても、警察に通報しない理由:コンビニ探偵! 調査報告書(2/4 ページ)
先日、神奈川県相模原市の障がい者施設で殺傷事件が起きた。事件後、犯人はコンビニで血の付いた紙幣で買い物をしたという。事件性の有無にかかわらずコンビニにはいろいろなお客さんが来る。今回は、筆者が出会ったチョット困ったお客さんを紹介しよう。
コスプレ? それともイジメ?
あるとき、パンツ一丁姿で頭にリボンを巻いた男性が来店してきた。「いつものコスプレのいたずらか?」と思ったのもつかの間、「今から脱ぐので写真を撮ってください」と言ってきたのだ。
そういう趣味の人なのだろうか……。さすがにこれには、百戦錬磨の筆者も反応に困った。男性に問いただすと「裸を撮影してもらってこいと命令された」と震えながら言う。他のお客さんの目もあるので、ひとまず彼をバックルームに連れて行った。
「イジメられているのか? 困っているのなら警察を呼ぼうか?」と進言すると、「それだけは止めて」と泣き出す始末。いい大人なのだが、イジメられているのが明らかなだけに、単に「帰ってくれ」と言うこともできない。この状況を、イジメている奴がどこかで監視しているかもしれない。しばらく考えた末、店舗入口から「ふざけるな! とっとと帰れ」と一芝居打って、その男性を帰した(その後の対応は後ほど)。
汚物まみれの人たち
お食事中の人がいたら失礼する。汚物まみれのネタを話すと、同業者は確実に賛同してくれる。ということは、かつて筆者が経営していた店舗だけでなく、一定の人数がいるということだ。
大半は認知症を患った老人や泥酔者だが、受け答えがきちんとした人もいるので謎は深まるばかりだ。なぜ汚物まみれなのかさっぱり理解できないが、その姿を見た店内のお客さんたちは一瞬でいなくなる。周囲の反応としてはごく当たり前なのだが、こちらとしては商売あがったりになってしまうので困る。
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