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コンビニに血まみれの客が来ても、警察に通報しない理由:コンビニ探偵! 調査報告書(4/4 ページ)
先日、神奈川県相模原市の障がい者施設で殺傷事件が起きた。事件後、犯人はコンビニで血の付いた紙幣で買い物をしたという。事件性の有無にかかわらずコンビニにはいろいろなお客さんが来る。今回は、筆者が出会ったチョット困ったお客さんを紹介しよう。
流血という非日常は日常
今回の相模原事件について、筆者の20年に及ぶコンビニ経験からすると、恐らくコンビニの店員は通報しなかったのではないかと推測している。
「えっ、何もしないの?」と不思議に思う読者も少なくないだろう。しかし、これまで書いた通り、コンビニには思いもよらないお客さんが来店するので「いちいち反応していられない」というのが本音だ。ほとんどが凶悪犯罪とは無関係と思っているので、通報すらためらってしまう。
仮に、筆者が相模原事件の犯人が立ち寄ったコンビニのオーナーだったとしても、「なんだよ、血が付いたお札じゃATMで入金できないじゃないか」「窓口で交換だと? めんどくさいなあ」――その程度の反応だったと思う。人として冷たいと思われるかもしれないが、「触らぬ神に祟(たた)りなし」で通報しないというわけではない。あまりにもいろいろな人が来るコンビニにとって、流血という非日常は日常になってしまっているのが現状なのだ。
著者プロフィール・川乃もりや:
元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿」
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