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スマホとVRビジネスはどうなる? HTC NIPPONの玉野社長に聞く甲斐寿憲のキニナルモバイル(2/5 ページ)

日本市場に初のAndroidスマートフォンを投入したHTCが存在感を見せ始めている。最新のハイスペックスマートフォン「HTC 10」の販売が好調なほか、VR「Vive」も注目されている。変化のスピードが速い中で、次々に新製品を投入しているHTC NIPPONの玉野社長に話を聞いた。

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グローバルモデルをそのまま投入したかったHTC 10


最新のハイスペックスマートフォン「HTC 10」

――最新のハイスペックスマートフォン「HTC 10」(※)が売れているようですが、玉野社長から見てHTC 10はいかがでしょうか?

※HTC 10(HTV32):現在、auで発売されているHTC製の最新のハイスペックスマートフォン。パフォーマンスもさることながら、同社史上最強のカメラ(約1,200万画素の背面カメラとレーザーオートフォーカスを搭載)、ウーファー&ツイーター実装、イヤホンによるハイレゾ音源対応などを実現している。一方で、おサイフケータイやワンセグ/フルセグ、赤外線通信といった、国内向けの機能追加は行なわれておらず、グローバルで発売されているモデルを最小限に日本国内向けにした同社のモデルと言われている。

玉野: いろいろなサイトをチェックしていますが、今回のHTC 10はユーザー満足度の評価が高いですね。日本市場はiPhoneの存在が大きく、その次にGalaxy(サムスン製)とXPERIA(ソニー製)があります。そしてその次に……を考えたときに、当たり前の製品ではなく、「尖った製品」であることが重要だと思うのです。

 日本市場では尖った製品を出しにくいのですが、HTC 10は日本固有の付加価値を落としてでもグローバルモデルそのままに尖らせてみたという製品なんです(ワンセグなどの日本固有の機能を付加すると、そうした機能を搭載していない海外モデルに比べ本体価格が高くなるだけでなく、バッテリー消費の増加やパフォーマンスの低下、Android OS採用スマートフォンとしての親和性の低下などにつながっている原因の1つと言われている)。その潔さがユーザー満足度の結果につながったのではないでしょうか。

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