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どうなる? コンビニのたばこ販売コンビニ探偵! 調査報告書(2/4 ページ)

2016年4月、JTが主力ブランドの「メビウス」と旧3級品のたばこを値上げした。今回は、たばこの値上げがコンビニの売り上げにどう影響するのかを分析してみよう。

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値上げと増税に左右されるたばこの販売数

 値上げは、たばこ本体だけではない。2014年4月、消費税が5%から8%に改正されたことにより、たばこも10〜20円高くなった。そして、2年後の2016年4月、旧3級品とメイン銘柄のメビウスが値上げとなった。なかでも旧3級品はタールもニコチンもバンバン含まれているが、値上げ後も300円以下で比較的安価ということもあってか他銘柄から乗り換える愛煙家も少なくないようで、一定の支持を得て売り上げを伸ばしていた。


(出典:日本たばこ産業)

 次に、過去3年の販売数を見てみよう。


(筆者作成)

 値上げ前のまとめ買いで伸びた時期もあるが、トータルで見ると年々販売数が下降しているのが分かる。2010年は値上げ効果で売上高が伸びていたが、直近はどうなっているのだろうか。JTの収益をベースで見てみよう。


(筆者作成)

 これも販売数と同じく値上げ前の需要で伸びている月はあるものの、2014年以降の値上げ収益アップの効果はないようだ。

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