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どうなる? コンビニのたばこ販売:コンビニ探偵! 調査報告書(3/4 ページ)
2016年4月、JTが主力ブランドの「メビウス」と旧3級品のたばこを値上げした。今回は、たばこの値上げがコンビニの売り上げにどう影響するのかを分析してみよう。
喫煙率の減少がさらなる値上げを生む可能性も
年々喫煙率が減少すれば、当然、販売数も比例する。喫煙人口の表を見ると、2015年から2016年にかけては57万人も減少している。
「たばこは税金のかたまり」と揶揄(やゆ)されることがあるが、国の借金が増えている日本は、どこかでその穴を埋める財源を確保しなくてはならない。とはいえ、あれもこれも税金を上げてしまうと国民の理解を得られないので、酒やたばこなどの嗜好品(しこうひん)にそのシワ寄せが来るのは仕方がないのかもしれない。喫煙人口は今後も減少するとみられるだけに、たばこの値上げを食い止めるのは正直難しいだろう。
コンビニの売り上げも同様、喫煙人口の減少が進めば、多少の値上げ程度では売り上げをカバーしきれなくなってしまうのだ。
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