聞き逃したラジオ番組を後から聞ける! radiko「タイムフリー聴取機能」は収益化を目指すのか?
radikoと日本民間放送連盟ラジオ委員会が「タイムフリー聴取機能」と「シェアラジオ」の実証実験を10月11日から実施すると発表した。目標は新規リスナーの獲得によるラジオ業界発展だが、収益化も見ているのだろうか。
radikoと日本民間放送連盟ラジオ委員会は9月26日、インターネットラジオ「ラジコ」において、聞き逃した番組を聞き返せる「タイムフリー聴取機能」と、お気に入りの番組をソーシャルメディアを通じて共有できる「シェアラジオ」の実証実験を10月11日から実施すると発表した。新規リスナーの獲得によるラジオ業界発展を目指す。
タイムフリー聴取機能は、radikoが開発した無料・非登録制の新機能。ラジオ番組放送後、過去1週間に限り、聞き逃した番組や、話題になった番組をいつでも後から聞ける。1つの番組を選んで再生ボタンを押した瞬間から、3時間が経過するまでの間聴取が可能だ(一部非対応番組あり)。
シェアラジオは、タイムフリー聴取機能を活用し、お気に入りの番組をソーシャルメディアを通じて知らせ、共有する――という機能と聴取文化のことを指す。シェアラジオを推進するため、特別番組『サントリー天然水presents 宇多田ヒカルのファントーム・アワー』も10月11日〜17日にかけて放送する。
10月11日から開始する実証実験では、利用者数、 サーバの負荷など利用者数に伴うシステム構築規模、コンテンツがどのように利用されるのか、どのように拡がっていくのかなどの把握と分析を行い、課題を抽出する。今後の本番運用以降に向けて検証を進める予定だ。
リアルタイム以外でラジオ番組を聴取する仕組みは、ポッドキャスト配信などが知られている。しかし6月にTBSラジオがポッドキャスト配信を「収益化できない」という理由で終了し、新サービス「TBSラジオクラウド」を開始するなど、収益化モデルが成り立ちづらい構造になっている。
タイムフリー聴取機能が本番運用になった場合、収益化は目指していくのか。担当者によると「目的はあくまでも新規ユーザーの獲得であり、収益化については現時点は考えていない」という。無料・非登録制であることからも、現状のままモデルでのマネタイズは難しく、また目指してもいないようだ。
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