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コンビニの「トイレだけ利用」はアリなのか、ナシなのか:コンビニ探偵! 調査報告書(1/4 ページ)
急に用を足したくなって、コンビニのトイレを利用したことがある人もいるだろう。このとき、従業員にひと声かけて利用した? 店内で買い物をせずに利用した? それとも……。
コンビニ探偵! 調査報告書:
「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
コンビニの店内をめぐって、定期的に話題になるテーマがある。「トイレ」だ。
商品を買わずにトイレだけ利用するのはアリなのか、ナシなのか。それとも、トイレを利用するときに従業員に「あの〜、すいません。トイレを借りてもよろしいでしょうか?」と断わりのひとことを言えばいいのか。
コンビニのオーナー経験者であり、現在はお客さんという立場である筆者は、両者の気持ちがよく分かる。個人的に、以下のような形であれば店内のトイレを利用してもいいと考えている。
- 買い物をするときは、断わりを入れずに利用する。
- 買い物しないときは、断わりを入れる。
- 従業員がお客さんの対応で忙しそうなときは、断わりを入れずに利用し、必要じゃなくても買い物をする。
上記の3つの項目に「いやいや、それはおかしいでしょ」と批判の声もあるかもしれない。「コンビニのトイレを利用するルールはこれだ!」といった感じで、白黒ハッキリすべき問題なのかもしれない。一方で、「そんなに厳しいルールは必要ないんじゃないの? ゆるーい感じで、お願いしますよ」といった人もいるだろう。
今回のコラムは、過去を振り返りながら、コンビニのトイレ問題を考えてみよう。
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