連載
「コンビニの公衆電話」は、やがて消えてしまうのか:コンビニ探偵! 調査報告書(3/4 ページ)
かつて、コンビニの開店時に公衆電話の新規設置は欠かせなかった。「いつでも誰でも利用できる」という点ではコンビニこそ公衆電話の拠点としてふさわしいように思えるが、年々減っているようだ。今回は、コンビニの公衆電話の設置について考えてみよう。
実際の公衆電話の設置数を調べてみた
さて、減っていると言われる公衆電話だが、実際のところはどうなのだろう? 筆者ができる範囲で調べてみた。
総務省が公開している『平成23年版 情報通信白書』によると、2000年(平成12年)には70万7233台あった公衆電話が、2010年(平成22年)には25万2775台とおよそ3分の1まで減少している。こう聞くと「もう、うちの近所に公衆電話はないんじゃないか?」とさえ思ってしまう。
Googleで検索した防災マップには、公衆電話の設置場所が表示されている。屋外に限定しても、公衆電話はいたるところにあるように見える。
皇居周辺の地図を見ても、公衆電話が少ないようには決して見えない。
関連記事
- もう振込用紙を持って来ないで! コンビニが「収納代行」を止めたい理由
「電気・水道・ガス・電話などの利用料金はコンビニで振り込んでいる」という人も多いだろう。しかしこの「収納代行」……とにかく面倒で、コンビニオーナーだけでなく本部も「止めたい」と思っているのではないだろうか。 - “王者”セブン-イレブンが合併を必要としないワケ
飽和状態となったコンビニ業界は再編の時代を迎えた。大手コンビニの合併・出店争いの話題が絶えないが、セブン-イレブンの合併に関する話はほとんど聞かない。合併しなくてもセブンが1位であり続ける理由について考えてみよう。 - コンビニが、何度も「おにぎり100円セール」を行うワケ
「おにぎり100円セール」――。コンビニの店頭にこんなポスターを見たことがある人も多いだろうが、何度もセールを行うことでどういった狙いがあるのだろうか。単に売上増を狙うだけでなく……。 - 2020年、コンビニから「エロ本」「タバコ」が消えてしまうかもしれない
コンビニはたくさんの商品を扱っているが、消えていく商品も数多い。販売不振で撤去されるだけでなく、「反社会的なモノを置いていていいのか!」といった世論の声を受けて、消えていく商品もあるかもしれない。それは……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.