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コンビニの数は増えているけれど、働くの人の「収入」は厳しいカラクリコンビニ探偵! 調査報告書(3/4 ページ)

大手コンビニチェーンはこれまで店舗数をどんどん増やしてきた。「まだまだ大丈夫」といった感じで大量に出店し続けているが問題はないのだろうか。今回は行き着く先の「不安」について考察する。

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同じコンビニが並ぶワケ

 ご存じの通り、コンビニのオーナーは独立した個人事業主である。どのオーナーも「サラリーマン程度の収入があれば満足」とは、微塵(みじん)も考えていないだろう。

 だが、はっきり言おう。売り上げの高い店のオーナーになれたとしても、いずれ競合店が誕生して売り上げを落とすことになる。なぜなら、コンビニ本部は店舗数を増やすことを止めないからだ。

 問題は、競合店が他チェーンに限らないことである。味方だと思っていた自社が敵に回ることがあるのだ。近くに出店できそうな土地を見つけたら「他社に取られるくらいなら自分のところで出店してしまおう」となるわけだ。

 こうして本部は売り上げの高い店の近くに出店して“うまみ”を吸い取りながら、チェーン全体の店舗数と売り上げを伸ばそうとする。オーナー店長は「ウチは売り上げが高いから大丈夫」などとうかうかしていると、背骨を抜かれてしまうのだ。

 「なんでこんな近くに同じコンビニが並んでいるの?」――はたから見ると不可解な店舗展開の裏には、こうしたカラクリがあったのだ。


1つの道に、交互に各コンビニチェーンが建ち並ぶ

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