新商業施設「中目黒高架下」の“新時代感”:繁盛店から読み解くマーケティングトレンド(2/3 ページ)
11月22日、中目黒駅の高架下に新たな商業施設「中目黒高架下」がグランドオープンしました。このところ盛り上がりを見せている「ナカメ」に誕生したこのショッピングセンターは一体どんな特徴があるのでしょうか?
入店するテナントはいずれも個性派
その中で気になる店をいくつか取り上げてみましょう。
「グッド・バーベキュー」は、川沿いでアメリカンスタイルのバーベキュー料理を提供する店です。ナカメでバーベキューというのがポイントです。
湘南エリアの江の島(神奈川県藤沢市)に本店を構える日本初のフレンチトースト専門店「LONCAFE(ロンカフェ)」の「STAND NAKAMEGURO(スタンド中目黒)」は、夜はシャンパンバーとしても営業する店として人気に火が付きそうです。
小さなぶどう農家や家族経営のワイナリーが作る少量生産かつ高品質のワインだけを直輸入して販売する「ヴィノスやまざき」にも注目です。中目黒店限定ワインのほか、チーズのエキスパートが厳選した直輸入チーズや、15カ月熟成させた生ハムなど、ワインに合う食材なども品揃えしています。ワインだけでなく「ワインのある生活を提案する」という、同社初めての業態を出店させています。
ほかにもカレー専門店「井上チンパンジー」や、「スープストックトーキョー」で知られるスマイルズが新たに手掛ける、窯焼き料理とワインの専門店「PAVILION」、アパレルのマーガレットハウエルの「MHL」、九州で人気のうどん居酒屋「二○加屋長介(ニワカヤチョウスケ)」など、新業態や関東初出店などの店舗が名を連ねています。
メジャーなところでは「蔦屋書店」が出店しています。しかしこの蔦屋も新たなコンセプトにチャレンジしています。
コンセプトは「中目黒のクリエイティブエンジン」。ナカメらしい創造性を刺激する本と雑誌が1万冊以上、雑貨や文具も350アイテム以上を取りそろえています。さらに店内を「MEET」「TALK」「WORK」「SHARE」と4つのゾーンに分けて、それぞれのコーナーの特徴を出して新たな本を探す楽しみを提案しています。
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