コラム
葬儀の供物、誰が出すの? その料金は?:マネーの達人(1/2 ページ)
葬儀に参列すると、果物や缶詰などのカゴが置いてあるのを見かけます。一般的に、これらは「供物」と呼ばれています。今回は、葬儀の供物について解説します。
葬儀に参列したとき、贈り主の名前が書かれたお花や果物、缶詰、乾物の入ったカゴなどが置かれているのを見たことがあると思います。一般的に、これらは「供物」(花の場合は供花)と呼ばれています。
葬儀についてさほど詳しくなく「そもそもこの供物は誰が出すの?」と疑問に思っている人は少なくないでしょう。
今回は、終活カウンセラーの資格を持つ私が、葬儀の供物について解説します。
供物を出すのは故人と親しかった人だけど……
供物は、「故人と親しかった人」が出すのが一般的です。香典の代わりになりますから、基本的に供物を出せば香典は不要とされています。ただし、地方によっては両方出すというケースもあるので注意が必要です。
供物は故人に対して贈るものなので、喪主が出しても不自然ではありません。また、供物が極端に少ないと体裁が良くないため、喪主が発注して親族の名前で出すこともあります。比較的若くして亡くなられた人で、子どもがある程度の年齢(高校生から未成年)の場合は、喪主である故人の配偶者が子どもの名前で供物を注文することもあります。
ちなみに、人から贈られる供物は断ることもできます。万が一断られた場合は、喪主の意向を尊重するようにしましょう。
また、以前は「花輪」を葬儀式場の前に飾る風習がありましたが、現在はすたれつつあります。フラワーアレンジメントなどで出すのが一般的です。
関連記事
- 「家族葬」とは? 押さえておきたい注意点と落とし穴
家族が亡くなったとき、身内だけで見送りたいという「家族葬」を望む人が増えています。ただ、実際には一般的な家族葬のイメージとはギャップがあるようです。こんなはずでは……ということにならないよう、家族葬とその注意点について紹介します。 - 葬儀代を明朗会計にした会社――すぐに“嫌がらせ”をされた
不透明な葬儀業界において、明朗会計で料金をガラス張りにした会社がある。それは、名古屋市に本社を置く「ティア」。葬儀代金をオープンにして、価格を安くしたら、すぐに“嫌がらせ”を受けたという。同社の冨安徳久社長に話を聞いた。 - 「追加料金」を発生しないようにしたら、葬儀社が大きくなった
「葬儀費用ってよく分からない。騙されているのでは」と不安を感じたことがある人もいるのでは。不明瞭な会計を止めて、追加料金一切不要のプランを打ち出すことで、業績を伸ばしてきた会社がある。大阪府に本社を置く「ユニクエスト・オンライン」だ。
関連リンク
copyright (c) "money no tatsujin" All rights reserved.