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葬儀の供物、誰が出すの? その料金は?:マネーの達人(2/2 ページ)
葬儀に参列すると、果物や缶詰などのカゴが置いてあるのを見かけます。一般的に、これらは「供物」と呼ばれています。今回は、葬儀の供物について解説します。
供物の値段と内容
では、供物の相場はいくらなのでしょうか。
これについてはピンキリです。葬儀会社を通して注文する場合、葬儀会社が提供するプランにすることもありますが、一般的な相場は1万〜2万円くらいでしょう。供物も供花もこれが1つの目安となります。もちろん、豪華にしようと思えばいくらでもできますが、ほとんどの場合はこの価格帯におさまります。
また、供物は日持ちのする缶詰や調味料、乾物、お菓子などで構成されます。果物などを入れることもありますが、あまりにも多すぎると消費しきれなくなってしまうのでバランスをとることが必要です。供物は葬儀の後にばらされて法事の参加者に配られたり、仏壇にお供えしたり、後で弔問してくれた人へのお茶請けとして出されるのが一般的です。
供花は菊や百合が中心ですが、現在はかなり明るい色の花も入れられるようになっています。故人が特に好きだった花があり、かつ遺族の人たちがぜひにとおっしゃるのなら、それを使った供花を作れるかどうかを花屋さんに問い合わせるのもよいでしょう。(鍋谷萌子)
著者プロフィール:
鍋谷萌子
料理好きなアラサーライターです。「おいしいものをできるだけ安く食べたい」が料理をし始めた発端なので、節約料理が特に得意です。安くて美味しいワインの選び方、費用が不透明になりがちな冠婚葬祭の費用などについても詳しく解説。DIYにまつわる話も、実例を基にお話していきます。
保有資格:終活カンセラ―
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