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マネジメントの甘さをさらけ出したDeNA騒動:経営トップの責任は?(3/3 ページ)
DeNAのキュレーションメディアをめぐる騒動は、マネジメントの観点から見てどこが問題なのか。これまでさまざまな企業の不祥事を取材してきた筆者なりに5つのポイントを挙げたい。
そして5つ目は「経営トップの責任」である。これまで挙げた4つのポイントにもすべて関連することだが、企業が起こした不祥事に対して、その経営トップがどのように責任をとるかは、マネジメントの観点から見ても非常に重要なポイントである。
守安氏はこの点について、「今回の問題をきちんと納得いただける形で解決して、新たなDeNAをつくることが私の使命」と、辞任せず問題解決に注力することを強調した。それならば、もしキュレーションメディア事業を改革して再開するとしたら、社長直轄でやるべきである。しかも再び同じ不祥事を起こしたらDeNAを解散する覚悟を持って、だ。
以上、今回のDeNAの騒動について、マネジメントの観点から筆者なりに5つのポイントを挙げてみたが、最後にメディアを生業としている立場から、冒頭の守安氏の言葉になぞらえて一言申し上げておきたい。
今回の件は、DeNAの信頼性が揺らいでいるだけではない。「メディアそのものの信頼性が揺らいでいる」ことを、メディアにかかわる人たちは肝に銘じておくべきである。
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