それでも42歳の上原浩治は納得していない:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
日本人メジャーリーガーの上原浩治投手が、ワールドシリーズを制したシカゴ・カブスに移籍した。1年約7億円の契約を結び、中継ぎ投手として期待されている。世界一の球団に高く評価されたわけだが、上原はきっと「納得」していないことがあるだろう。それは……。
「雑草魂」をメラメラと燃やしてほしい
こうしたメディアの対応に、上原も面白いはずがない。「対戦相手のチームに所属する日本人メジャーリーガーの取材で来ていた日本人メディアが、そこにたまたま上原がいたことでついでに取材すると本人からかなりムッとされた」という話も、これまで何度か聞いたことがある。
もちろんメディア各社にも経費の問題があってなかなかすべての日本人メジャーリーガーをカバーすることは難しい事情がある。とはいえ、やはり大活躍しているにもかかわらず上原が田中やダルビッシュより扱いが小さめになる傾向が時として見られるのは、個人的にとても残念だ。
もう「中継ぎより先発のほうが格上」などという時代錯誤のイメージは捨て去ったほうがいい。先発投手からバトンを託されたセットアッパー、そしてストッパーと分業制が当たり前になった今はメジャーリーグのように「リリーバー=中継ぎ」の分野も活躍した投手はスポットライトを浴びる時代にならねばいけないのだ。
そういう意味で2017年は上原が世界一球団のカブスでリリーバーとしてさらなる飛躍を遂げることを大いに期待したい。42歳となる彼が躍動すればするほど日本における「中継ぎ」の見方も変わっていくだろう。田中やダルビッシュもスゴいが、リリーバーのオジサンだってまったく負けていない。いや、それ以上なのだ――。そういう思いで持ち前の「雑草魂」をメラメラと燃やしてほしい。
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