トヨタとシェル、米カリフォルニア州の水素ステーション整備で協力:燃料電池車普及へ連携
トヨタ自動車は、米カリフォルニア州の水素ステーション整備事業で、石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルと協力すると発表。
トヨタ自動車は2月21日、石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが米カリフォルニア州で実施する水素ステーション整備事業に協力すると発表した。シェルが整備する7カ所の水素ステーションの運営に資金面で協力。燃料電池車(FCV)の普及につなげる。
シェルは同州にある既存のガソリンスタンド7カ所に水素充填(じゅうてん)設備を導入する。2月17日(現地時間)に同州カリフォルニアエネルギー委員会が公表した補助金交付先提案書によると、この事業の補助金として計1636万2500ドル(約18億5000万円)が提案された。
トヨタは米国における水素ステーション整備事業の支援を続けている。カリフォルニア州では2014年、水素ステーション事業の米ファーストエレメント・フューエルによる19カ所の水素ステーション運営を資金面で支援することに合意。2016年には、ニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツ、コネチカット、ロードアイランドの5州における計12カ所の水素ステーション運営で、仏エア・リキードと協力していくことを公表した。
シェルは、輸送用機器の燃料として水素利用を促進する取り組みを実施。カリフォルニア州ロサンゼルスで、水素ステーション2カ所を運営している。
北米トヨタの先進技術車担当のクレイグ・スコットシニアマネジャーは「FCVが主流のクルマとして普及するには、信頼性・利便性の高い水素充填設備をアクセスの良い場所に整えることが重要。シェルとの協力により、エネルギー会社の専門性や経営資源を活用できるようになる。両社で力を合わせ、水素社会の実現にまた一歩近づいていきたい」とコメントを出した。
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