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フルグラやJagabeeを成長させた「現場主義」カルビーを支える女性リーダー(5/5 ページ)

女性の活躍を推進するカルビーには、生き生きと働く女性リーダーが多い。その一人がフルグラ事業部 企画部 部長の網干弓子さんだ。長らくマーケティング部門に所属し、「Jagabee」のブランド立ち上げにも携わった彼女の仕事のスタンスとは――。

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先を見る、カベは作らない

 成長著しいことで、フルグラ事業部に求められる目標も常に高い。そうしたハードな環境の中でも目標達成に向けてまい進するモチベーションはどこから生まれているのだろうか。

 網干さんは、必ず先を見るようにするという。

 昔は目標を達成するために積み上げ型で物事を考えていたので、ハードルが高すぎて挫折してしまうこともあったが、今はその目標に到達したらどのような光景が広がっているのかをイメージするようにしている。すると、自然と楽しい気持ちになり、ポジティブな発想が次々と生まれてくるそうだ。その到達点からブレークダウンして徐々に中期的、短期的な取り組みについて考えていく。「目の前のものばかりを見ていては駄目だと思います」と網干さんは力を込める。

 加えて、既成概念にとらわれず、自分の中でカベを作らないように心掛けている。例えば、目標を与えられたときに、できない理由を考えるのではなく、できるためにどうしたらいいのかを考えるようにする。新しい商品を開発するときも、カベを作らずにあらゆる可能性を考える。例えば、フルグラが成長するためのヒントがあるのではと、毎日スーパーで関係ない売り場まで見て回っているそうだ。


 この数年間でグラノーラというカテゴリーの認知を積極的に図ってきたカルビー。結果、シリアル市場でのシェアは4割に届く勢いだ。もちろん、これで終わりではない。さらなる成長には、常に先の世界を見据え、楽しみながら働いている網干さんのようなリーダーが必要なのだ。

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