コーヒーと料理の相性を分析して、何が分かったのか UCCの試み:業界初のシステムを導入したところ(1/3 ページ)
UCC上島珈琲が、コーヒーとフードの相性を科学的に分析することができるシステムを導入した。その名は「フードマッチングシステム」。なぜ、このようなシステムを導入したのか。また、どのような効果が生まれているのか。
チャーハンや塩鮭に合うコーヒーはなーんだ?
いきなりこのように聞かれてびっくりされたかもしれない。「な、なんだよ。そもそもチャーンや塩鮭と一緒にコーヒーを飲んだことがないよ」という人も多いだろう。中華や和食と一緒に楽しんだ経験がないかもしれないが、昨年コーヒーとフードの相性を科学的に解析して、“最適の一杯”を提案するシステムが登場したのだ。その名は「フードマッチングシステム」。UCC上島珈琲(以下、UCC)がこのシステムを導入したところ、喫茶店やカフェなどでたちまち話題になっているのだ。
システムを使って分析すると、六角形のレーダーチャートで表示される。「苦味」「渋味」「塩味」「苦味の後味」「旨味」「酸味」の6項目に分けて数値化。一般的に相性のいい組み合わせは、チャートを重ねたときに「味の重なり合い」や「補い合い」の傾向がみられるという。
ここで、冒頭の“答え”をご紹介する。チャーハンと相性がいいのは、酸味を抑え、心地よい苦みのあるコーヒー。なぜそのタイプかというと、チャーハンとのバランスがよく似ていて、一緒に食べたときに舌の上でいろいろな味が重なり合い、広がりが感じられるから。
塩鮭と相性がいいのは、心地よい酸味があって、軽い口当たりのコーヒー。なぜそのタイプかというと、塩味の強いフードと酸味の強いコーヒーによって互いの足りない部分を補い合うから。塩味の焼魚にレモンなどの酸味を加えるのと同じように、味覚のコントラストによって引き締まった味わいを感じられるそうだ。
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