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缶じゃない「BOSS」“ちびちび”需要に合う?:デスクワークのお供に(2/3 ページ)
サントリーの缶コーヒー「BOSS」の新シリーズ「クラフトボス」が4月に発売される。若いITワーカーをターゲットに、長時間のデスクワークのお供として最適な味わいに仕上げたというが……。試してみた。
水と一緒に飲まなくてもいい
商品発表会で受け取った「クラフトボス ブラック」を実際に仕事をしながら飲んでみると、想像していたよりも自然にボトルに手が伸びた。500ミリリットル入りのブラックコーヒーを飲むことがないため、「余るだろうな」と思っていた。しかし、鼻に抜ける香りがありながらくどくないため、仕事が終わるころにはほとんど飲み終わっていた。
普段から缶コーヒーをよく飲むというAさん(30代男性)にも試してもらった。AさんはIT系ではないものの、1日中PCに向かって仕事をしていることが多いという。クラフトボスのターゲット層となる働き方をしている。
缶コーヒーは伊藤園の「タリーズコーヒー」シリーズがお気に入りというAさん。普段、仕事をしながら飲むときは、缶コーヒーと一緒に水を用意し、両方をちびちび飲んでいるという。時間をかけてコーヒーを飲むという需要は実際にあるようだ。
クラフトボスの感想を聞くと、「味はタリーズの方が好き」だという。一方、「渋みと酸味が少なくて飲み続けられる。すっきりしているから水と一緒に飲まなくてもいい」と言っていた。1日かけて1本飲み切ったという。
同社の柳井慎一郎執行役員も「今までの缶コーヒーが好きな人にとっては物足りないかもしれない。時間をかける飲み方にフィットする」と話している。デスクワークをしながらコーヒーを飲むという需要には合いそうだ。
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