新入社員が感じる入社前のイメージと実務とのギャップは「仕事内容や配属について」が最も多く、全体の30.0%を占めている――Vorkersがこのほど実施した意識調査でこんな結果が出た。同社は「多くの企業が総合職採用を行っており、希望の会社に就職できたとしても希望の仕事ができるとは限らないため」とみている。
回答者からは「希望していた部署とはかけ離れた部署に配属された」「休みは平日で、週末や祝日は出勤の必要があるなど、勤務体系が特殊な部署があった」といった声が集まった。同社は「配属リスクも視野に入れた企業研究と、職種ごとの仕事内容の理解が必要」と提言している。
2番目に多かったのは「組織の特徴や社風について」で、21.3%。回答者からは「仕事に対する憧れだけで入社を決め、社内風土を調べずに入社した」など、仕事内容のマッチングを優先し、社内の風土や文化に関する調査をおろそかにした結果、入社後に予想とのギャップが生じたとの声がみられた。
3番目に多かったのは「成長環境やキャリア開発について」で、19.2%。「大企業は歴史があるため、社内の平均年齢が高い。新卒入社してもキャリアアップが難しい」「安定はしているが、成長は見込めない」など、収入の安定と個人の成長の両立に悩む人が多かった。
以下、「ワークライフバランスと勤務時間について」(11.4%)、「給与や待遇、福利厚生について」(7.2%)、「人間関係について」(5.5%)――と続いた。
調査では、同社が運営する企業リサーチサイト「Vorkers」に投稿された、2014〜16年に新卒入社した若手社員によるフリーコメント4521件を対象に分析した。
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