調査会社のMMD研究所はこのほど、中古のスマートフォン・タブレットに関する購買動向調査結果を発表した。現在所有している端末を新品で購入した人が前年比2.9ポイント増の91.6%を占めた一方、中古で購入した人は1.0ポイント減の1.7%にとどまり、中古端末の利用が減少傾向にあることが分かった。
中古端末を利用していない人のうち、「利用に抵抗感がある」と答えた人は全体の79.1%。抵抗感を持つ人は、特に40〜60代の女性に多かった。
端末を買い替えた際の、古い端末の処分方法については「そのまま持っている」が最多の59.9%(4.9ポイント減)を占めた。理由としては、「個人情報が心配で手放せない」(36.9%)、「高価格で売れる可能性が低い」(33.5%)、「今後もサブ機として利用する」(18.6%)などが多かった。
2番目に多かった処分方法は、「通信事業者の下取りプランに出した」で、25.8%(8.9ポイント増)。大手キャリアを中心に、契約や機種変更の際に古い端末を提供することで新しい端末の購入代金を割り引くサービスが増えている影響がうかがえた。
一方、「中古買取店に買い取ってもらった」は0.3ポイント増の3.6%、「オークションやフリマアプリで売った」は0.2ポイント増の2.0%にとどまり、中古端末を売却する人は少数だった。
調査は4月12〜19日にかけて、15歳以上の男女2125人を対象に、インターネット上で実施した。
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