帝国データバンクによると、不動産専門紙「週刊住宅」などを発行していた出版社、週刊住宅新聞社(東京都新宿区)が5月1日、事業を停止した。今後自己破産を申請する見通しという。負債は約2億5000万円。
1955年に創業。「週刊住宅」や「うかるぞ社労士」など資格試験本の出版や、通信教育事業などを手がけていた。
帝国データバンクによると、2006年8月期には年間約10億円の売り上げだがあったが、週刊住宅の購読者数が減少し、通信教育事業でもカバーしきれず、2016年9月期の売上高は約6億円に落ち込んでいた。
赤字が続く中、出版事業で提携先との取引がなくなり、売上高が大きく減少。今年3月に代表が死去し、その妻が代表に就任して事業継続を模索していたという。
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