2015年7月27日以前の記事
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企業のデジタル変革、障壁は「既存ビジネス」有識者に聞く(2/4 ページ)

ゼネラル・エレクトリックが好例のように「デジタルトランスフォーメーション(DX)」によって新しいビジネスモデルを創造しようとする企業が増え始めている。ITmedia ビジネスオンラインでは、DXに関する有識者や専門家たちの意見をシリーズでお伝えしていく。

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最大の課題は「既存ビジネス」

――デジタルビジネスが叫ばれ始めている中、日本企業の反応はいかがでしょうか?

 デジタルビジネスに取り組みたいと宣言している企業は増えてきていますが、実際にビジネスをデジタル化して大きな成果を上げているというところまではいっていません。

 ただ、これだけビジネス環境が変化していて、マーケットが右肩下がりになる中で、今まで通りのことだけやっていては駄目だと感じている経営者は少なくありません。

――成果はまだまだ?

 それは世界的に見ても同じで、デジタルビジネスの成功事例と言えば、数年前から米GEの話ばかりです(笑)。ですから、日本企業だけが遅れているわけではないのです。

――まだ成功事例が少ないというのは、難しさがあるからですか?

 それは間違いないです。デジタルビジネスにおいて最も大きな課題は、既存のビジネスが存在するということです。ベンチャー企業であればゼロから新しいビジネスを作るのでそれほど関係ないでしょうが、巨大な企業だったり、従前のビジネスモデルを堅調に維持しながら、アドオンで新たなビジネスを作っていくのは難しいことです。そこに多くの企業が苦しんでいます。

 これこそ経営判断に委ねられます。例えば、デジタルビジネスの別会社を作るなど、既存のものと切り離して考えないと厳しいかもしれません。

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