8Kサッカー観戦、一瞬で終わるダウンロード KDDIの5G:動くクルマの中でも通信可能(1/2 ページ)
KDDIが、第5世代移動体通信技術(5G)の実証実験の内容を報道陣向けに公開。実証に成功している「自由視点映像」「VR(仮想現実)」「瞬間ダウンロード」の3機能のデモを披露した。
KDDIはこのほど、第5世代移動体通信技術(5G)の実証実験を報道向けに公開した。超高精細な8K映像を4本同時配信し、自由な視点で楽しんだり、大容量動画ファイルを一瞬でダウンロードするなど、近い将来に実現可能な技術を披露した。
デモはバスに乗車した状態で、KDDIビル(東京都新宿区)周辺に構築している、28GHzでの5G通信が可能なエリア内を周回しながら実施。移動体の内部や、交通量の多いエリアでも5G通信が可能なことを示す狙いがある。
エリア内では、地上約10メートルの高さに設置した基地局と、バスの上部に取り付けたアンテナとの間で5G通信を行うことができる。
デモで示された5G開発の現状は?
披露したのは、(1)「自由視点映像」、(2)「VR(仮想現実)」、(3)「瞬間ダウンロード」――の3つ。
好みの視点からスポーツ観戦
自由視点映像は、異なる角度から撮影した4本の8K映像を重ね合わせることで、ユーザーが任意の視点から映像を閲覧できるもの。視聴者は、テレビゲームなどで使用するコントローラーをモニターに接続し、スティックを操作すると、視点の前後・上下・左右を自由に調整可能だ。
一度に大容量の通信が可能な5Gの特徴を生かし、8K映像を4本同時に配信することで、スムーズな合成を実現したという。
デモではサッカーの試合を8K映像で公開。一般的なサッカー中継ではグラウンドを横から捉えたアングルが使用されているが、デモではグラウンドを縦から捉えたアングルや選手を至近距離で捉えたアングル、斜め方向からのアングルなど、さまざまな視点からの映像を楽しめるようにしていた。
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